アダージェット

 今回のビデオ(曲)は静かな曲にしてみました。
「マーラー」の『交響曲第5番嬰ハ短調の第4楽章「アダージェット」』
という曲です。

この曲はグスタフ・マーラーが1902年に完成した5番目の交響曲で5楽章
からなります。その5楽章は3部に分けられており、第I部:第1,2楽章、
第II部:第3楽章、第III部:第4,5楽章とされています。マーラーの作曲
活動の中期を代表する作品に位置づけられています。

なお、「アダージェット」というのは「アダージョ」よりも少し速めに、
という一般的な音楽の速度標語です。ハープと弦楽器のみで演奏される
この楽章は単独でも演奏される機会の多い名曲です。

ルキノ・ヴィスコンティ監督による1971年の映画『ベニスに死す』
(トーマス・マン原作)で使われています。

この曲を作曲していた1901年秋にマーラーは「アルマ」と出会い、翌02
年3月に結婚します。当初は4楽章構成を考えていたマーラーでしたが、
結局は5楽章構成となりました。この変更には「アルマ」の存在が、少な
からず影響したようです。「アダージェット」は、「アルマ」に贈った
ものだと言われています。

なんとまぁ、ノスタルジックで甘美な「愛」の旋律ですが、私はなぜか、
この曲にものごとの終わりとか、出来事の終わりとか、そんな風なこと
を感じるのですが…。

10分ぐらいの、このところの曲の中では少し長めの曲ですが、興味の
ある方は聞かれてみてはいかがでしょうか。